退職代行は、ストレスを減らしスムーズに退職をする為の代行サービスです。必ず会社を辞められることもあり、近年、知名度も広がり、利用者も増加しています。
そんな退職代行を利用した時の流れ、どのような手順で会社を辞めることが出来るのかを、徹底解説します。
退職代行を利用して会社を辞めるまでの流れ【6ステップ】
退職代行を利用して実際に会社を辞めるまでの流れを把握することで、安心して依頼できますよね。退職代行サービスは、弁護士法人・労働組合・民間企業の3種類の運営元によってサービスを提供しています。
それぞれに、メリットやデメリットがあり、ご自身の状況によって退職代行業者を選ぶ事が、重要なポイントとなります。今回は、退職代行に依頼して、退職するまでの流れを解説します。
まずはじめに、依頼する退職代行業者に相談または問い合わせをします。Line、お問い合わせフォーム、メール、電話など、退職代行業者によって連絡手段が用意されています。ほとんどの退職代行業者で「無料相談」を受け付けているので気軽に相談しましょう。
- 希望退職日
- 会社に行かなくても良いか(即日退職)
- 有休消化は可能か
- 離職票、保険の手続きはどうなる?
- 会社と絶対にやり取りしたくない
など、希望の退職内容や対応可能かどうかを相談しましょう。
退職代行業者によって、対応できること出来ない事があるので、しっかりと確認しましょう。また、相談した時のやり取りの内容から、信頼して依頼できるかどうかも判断しましょう。
次に退職希望者の情報、退職する会社の情報などを確認など、退職に関わる必要な情報を共有します。基本的に、退職代行業者がヒアリングシートを作成しているので、回答すればOKです。ここで、希望の退職の内容も確認します。
この必要な情報の確認が打ち合わせとなるイメージです。ここでの内容に沿って、退職代行業者は会社とのやり取りを進めるので、しっかりと確認しましょう!
次に、退職に関する情報を確認し内容に納得したら、料金の支払いをします。退職代行業者によりますが、クレジットカード決済、銀行振込、キャッシュレス決済での支払いとなります。また、後払いに対応している退職代行業者もありますので、業者選びの参考にしてください。
基本的に先払いでの退職代行業者が多く、支払いが確認されてから代行業務がスタートします。銀行振込の場合には、振り込みが遅れる可能性がありますので、退職希望日を確認しましょう。心配な場合にはクレジットカード決済が確実です。
ここで、退職代行が本人に変わって会社への退職の手続きをスタートします。ステップ2で決まった、退職の内容を退職代行業者が会社に伝えます。有給の消化や未払い残業代、ボーナスの支払いなど、退職に関する交渉が必要な場合には、時間がかかる事がありますが、退職代行業者からの連絡を待ちます。
退職代行業者から会社に本人には連絡しないでください、と伝えたとしても会社から連絡が来る可能性はあります。退職が完了するまでは、無視しましょう。理由は、会社と本人とのやり取りで退職の内容が変わってしまうと、会社・本人・退職代行業者とのそれぞれの三者間のすれ違いが生まれるリスクがあり、スムーズな退職とならない可能性がある上に、状況によっては希望の退職とならない可能性があるからです。
有休消化や未払金の支払いなど、会社と交渉が必要になる可能性がある場合には「交渉権」を持つ、弁護士法人か労働組合が運営する退職代行業者に依頼しましょう。
貸与物など、会社に返却する必要があるものは、退職代行業者から連絡が入ります。指示に従って、郵送で会社に送りましょう。
※会社に出向く必要はありません。
退職代行業者と会社とのやり取りの連絡を経て、退職完了となります。会社から退職の書類が送られてきます。ここでも、
退職代行を介して、退職に関する書類の発送予定などを確認しておくと安心です。
また、万が一書類の手配が遅く送られて来ない場合の為に、退職代行業者が書類が届くまでフォローしてくれるのか、前もって確認しておくと安心です。
実際にやることは3つだけ
退職代行を利用して会社を辞めるまでのステップは6つの流れとなりますが、実際にやることは3つだけです。
信頼でき安心して依頼できる退職代行業者への依頼が、退職への一歩目です。
依頼といっても、基本的には無料相談が用意されているので、どんな退職を希望していて、本当に辞めれるのなど、気軽に相談してみると、より詳しく退職代行のサービスを知ることが出来ます。
退職代行を利用する内容に納得がいったら、支払いをします。支払いが完了したら、あとは退職代行業者からの連絡のやり取り、または連絡を待つだけです。
退職に関わる書類や会社に返却する必要がある貸与品を会社へ郵送します。
一般的な退職の場合には、手続きや準備など、意外とやることは多く、ストレスの原因となることもあります。
- 退職の意思を伝える
- 退職日についての相談
- 有給や業務の引き継ぎ
- 挨拶回り
- 後任の育成
- 貸与品の返却・私物の回収
など、実際には就業規則に則り、2週間で辞められるという事はなく、1ヶ月程度退職までの日数がかかることもあります。
退職代行のサービスは民法627条に則るので、2週間で会社を辞める事が可能です。また、有休消化などを使うことで、会社に行く事なく会社を辞めることが可能です。(実質の即日退職) 【引用:厚生労働省 民法第627条】
恩や人情、迷惑を掛けない事を美徳とされがちな事は良い事でもありますが、この美徳が生きづらいと感じる人がいることも確かです。確かに、会社の就業規則に則り退職することが会社としては望ましいカタチだとは思います。
ですが、就業規則に対して、法律として労働者を守る退職の自由が存在します。ブラック企業限らずですが、ストレスで精神的に辛かったり、体調を崩したりしてしまっては、元も子もありません。ストレスや辛いと思う感じ方は人それぞれですので、会社を辞めたいけど辞められないという、何かしらの理由がある場合には、退職代行サービスにまずは相談してみましょう。
退職代行サービスの利用の流れはシンプルで簡単
退職代行サービスを利用して会社を辞めるまでの流れは、シンプルです。一般的な退職の際に起き得るストレスの原因となる「人間関係」の部分を、全て退職代行が代行してくれるので、ストレスが無くなるメリットは大きです。
そして、退職希望者本人がやる事は、「①相談・依頼」「②料金の支払い」「③退職届・貸与品を郵送で返却」の3つだけです。
一般的な退職と異なり、サービスの利用料として費用が掛かりますが、人間関係のストレスが無くなり、会社に行かずにスムーズに確実に会社を辞められる事は、十分な価値があると思います。また、有給消化分で十分に補える費用でもあります。
会社を辞めたいけど辞められない場合には、退職代行の利用を検討すると、会社を辞めるというイメージが明確になります。
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